旅をするということ (1) [サムイ Ⅴ]
このところブログ更新に気力を保てず、放置状態が続いているのですが、
以前から一度書いておきたいと思っていたことがあります。
それは「旅」についてのことです。
もちろん、自分のためにまとめて見るだけのもので、読んだ人に同意を得ようというものではありません。
ずいぶんと長くなるので、何回かに分けて掲載しようと思います。
旅をするということ
昔と比べて海外旅行が格段に安くなったとは言え、それでも贅沢な遊びであることに違いはなく、
特に裕福でもない私が、自由になる限りあるお金を何故旅に費やしてしまうのか?
そして、最初の頃のような不安は無くなったものの、
やはり国内旅行とは比べものにならない程の心配ごとや煩わしさがあるのに、何故でかけてしまうのか?
ということは、以前から気にはなっていたのですが、特に考えることはしてきませんでした。
旅は若い頃から好きだったのですが、初海外を終えてからはその虜となり、
一年の内に何度もは行けないもどかしさを埋めるために旅の本を貪り読みました。
その中に、バックパッカーのバイブルとも言える沢木耕太郎さんの『深夜特急』があったのですが、
今年、この旅にまつわる話をまとめたエッセーが『旅する力』として文庫化され、本屋で私の目にとまりました。
これまで答えを出そうなどとは思いもよらなかった、
「旅とは何か、なぜ人は旅へと駆り立てられるのか?」との疑問に接近ができるような気がして手に取りました。
(※『深夜特急』は超有名な本ですから説明不要とも思いますが敢えてしてしまうと、
インドのデリーからイギリスのロンドンまで、バスだけを使ってユーラシア大陸を横断した旅の記録です。
その後、「進め!電波少年」で猿岩石がしたヒッチハイクの旅のベースとなり、
時を同じくして1996年から98年まで1年1話、3年がかりで大沢たかおさん主役でドラマ化されましたが、
このドラマのDVDは今なお売れ続けているそうです。)
さて、エッセーに話を戻すと、まず思ったことは、「そうか、旅には力が必要なのか。」ということでした。
そんなこと夢にも思ったことはありませんでした。
そして、冒頭にはこんなことが書いてありました。
旅とは、≪家ヲ出デテ、遠キニ行キ、途中ニアルコト≫。
大槻文彦氏の『大言海』での定義の引用ですが、
「旅」がよく「人生」に例えられることが分かるような気になる言葉です。
特に、「途中ニアルコト」が私の旅心にしっかりと食い込みました。
そう、私も今、何かの途中にあるのです。
いつも、頭の中なのか、心というものの中なのか、得体の知れない隙間があり、
それを埋めたい思いにこれまで多くの時間を費やしてきました。
それが生きているということなのかもしれませんが。
(・・・続く)
途中までですがそうでしたか。
なんか分かるような気がします。
私なんかもここ数年はゆっくり旅をしながら
自分を見つめるというか心と向き合ってないので
いつも「旅」が頭にあるんです。心って難しいものですね。
by ミモザ (2012-01-10 10:18)
旅はやっぱりいいもんです。
本年もどうぞよろしくです♪
by mee (2012-01-10 13:17)