ゲリラ豪雨にご用心。

日本各地でゲリラ豪雨が発生しています。
この原因は、太平洋高気圧が弱く、洋上に弱い低気圧が停滞していることにあります。
通常の夏は、太平洋高気圧が張り出し、
東シナ海から日本海にかけて気流が流れますが、
今年の夏は、この低気圧の影響で日本列島中央部に湿った気流が流れ込んでいます。

レーダーの雨雲を見ると、ピンポイントで、
時間雨量80mmの赤い印が列島各所に点在しています。
夏の夕立で20mm程度ですから、80mmというのはかなりの雨量となります。

さて、熱帯タイでは、雨季と乾季があり、雨季にはとてつもない雨に見舞われます。
雨がカーテンとなり、前がまったく見えなくなります。
車のワイパーも役にたちません。
街を行く人たちも、雨宿りで暫し時間が止まります。
それは見事な、これぞ正真正銘の【雨】です。
南の島に渡るからには、天候に恵まれるに越したことはないのですが、
昼下がりのスコールもそれはそれで経験したい天候であります。

雨でできるプールのワッカ。道路の水溜り。雨に煙る水平線。
気温が少しだけ下がり、直ぐに顔を出す太陽で上昇する湿度。
再び歩き出す路行く人たちを眺めながらビールを飲んでると、
あぁぁぁ、来たなぁ、南の島と思ったりします。

最近の日本に降る雨を見ると、この熱帯のスコールを思い浮かべます。
もうじき、日本の海岸線には「松」ではなく「椰子の木」が育ち出すのかもしれません。

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